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理系大学生の雑記と備忘録

基本情報技術者試験の難易度と合格率は?必要な勉強時間を解説

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  • 基本情報技術者試験の難易度や合格率、合格ラインは?
  • 基本情報術者試験に合格するために必要な勉強時間は?
  • そもそも基本情報を取得するメリットって?

初めて基本情報技術者試験を受ける方には「どれくらい難しいのか、どれくらいの勉強時間を確保するべきなのか」などわからないことが沢山あると思います。

そこで今回は、1年ほど前に基本情報技術者試験を取得した経験も踏まえて基本情報技術者試験の難易度勉強時間などをまとめて解説していきます。

  • 基本情報技術者試験を受ける上で知っておきたい難易度合格率合格ラインがわかる!
  • 基本情報技術者試験に必要な勉強時間がわかる!
  • 基本情報技術者試験を取るメリットがわかる!




1. どんな人が受ける?受験者層の推移

社会人 学生
2019度 82,630人 38,926人
2018年度 74,771人 36,610人
2017年度 68,719人 36,533人
2016年度 65,263人 34,736人
2015年度 64,619人 36,602人

2015~2019年度では約70%が社会人で残りの約30%が学生というデータがありました。


合格率についてはそれほど差はなく、社会人・学生どちらの合格率も20~30%に収まっていました。

2. 一定の社会的評価を得られる

基本情報技術者試験では、IT関連全般の知識を養えるうえにアルゴリズムやプログラミングといったIT職に就くには欠かすことができない能力を身に着けることができます。


また、そういったITに関する知識や能力があるということを客観的に証明できるという点は就職活動の際にも効果を発揮します。


事実、先ほどの表によると例年約7万人の社会人の方が受験しており、基本情報技術者試験が如何に社会で役に立つかを数字から予想できます。


私は去年の大学2年の時に取得したのですが、当時はITの周辺知識に関してふんわりと理解していた状態だったのが基本情報技術者試験の対策を重ねていくうちに各分野において新しい知見や知識を得ることができました。

この時に得た力は個人開発やプログラミング学習の際に非常に役に立っています。

3. 基本情報技術者試験の難易度

3.1. 基本情報技術者試験の難易度はやや高め

基本情報技術者試験の資格偏差値は49とそれほど高くありませんが、難易度はやや高めです。


後述しますが、合格率は20~30%と決して高くはありません。


油断してかかると十分落ちる可能性があるのでしっかりと対策を重ねて試験に挑みましょう。

3.2. ITパスポートとどう違う?難易度や合格率、出題形式を比較

受験者数(2018年度) 合格者数 合格率 必要勉強時間 資格偏差値
ITパスポート 95,187人 49,221人 約51.7% 30~100時間 45
基本情報技術者試験 44,589人 10,774人 約24.2% 50~200時間 49

資格偏差値を見るとITパスポートと基本情報技術者試験に大きな違いはないように見えますが、合格率や勉強時間には2倍近い差があります。


また、ITパスポートは4択問題が100問出題されるだけに対して、基本情報技術者試験では午前試験で4択問題が80問、午後試験では午前の応用問題やアルゴリズム、プログラミングといった演習問題が出題されます。


特にアルゴリズムとプログラミングで躓きやすく、それらの対策に苦しめられる受験生は多くいます。

3.3. 独学でも合格できる!その勉強方法は?

基本情報技術者試験には予備校などもありますが、十分独学で合格できます


難易度はやや高めと説明しましたが、しっかりと準備し、対策を行えば合格することは容易です。


以下の記事では、合格するための勉強方法やおすすめ参考書を紹介しています。
ぜひ目を通してみてください!

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4. 基本情報技術者試験の合格率と合格点

4.1. 例年合格率は20~30%で推移、コロナ禍以降合格率が50%?

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(出所:情報処理推進機構の資料を基に日経クロステック作成)
例年の合格率は20~30%で推移していますが、コロナ禍に入ってからの合格率が異常に上昇しています。


この原因として以下のように述べられています。

「緊急事態宣言と重なる状況でも受験した人は、しっかりと準備をしており、何としても合格したいという意欲が高かったのではないか」。情報処理技術者試験を担当する情報処理推進機構(IPA)の国家資格・試験部は、FE合格率倍増の理由をこう分析する。

つまり、受かるべき人が受験し受かったために合格率が高いだけで、「受かりやすくなった」「問題が簡単になった」というわけではありません

4.2. 合格点は午前と午後でそれぞれ60点

基本情報技術者試験は、午前と午後それぞれ100点満点で採点されます。


そのうちそれぞれで60点取る必要があります


つまり、午前で90点を取っていても午後で56点という風にどちらかが60点未満であった場合は不合格となります。

5. 基本情報技術者試験に必要な勉強時間は200時間程度

基本情報技術者試験に合格するためには約200時間勉強すれば十分合格する力をつけることができると思います。


1日に2時間程度を勉強時間にあてたとするとおよそ3ヵ月要する計算です。


ただし、元々IT関連の知識がある方であればもっと短い時間で合格圏内に到達できます。


実際に私は大学で情報系学科に所属しており、講義で少し内容をかじっていたため合計の勉強時間は100時間程度でした。

6. まとめ

  • 基本情報技術者試験を取得するメリット
  • 難易度はやや高め、合格率は20~30%
  • 独学でも合格圏内に入ることは十分可能
  • 未経験の方に必要な勉強時間は約200時間

しっかりと対策を重ねれば、未経験の方でも十分合格することは可能です。

この機会にぜひ検討してみてください。

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